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パネルディスカッション【西陣の町家再生とまちづくり】のご紹介

2009年9月 9日

みなさま、こんにちは。事業委員会の水野浩です。

わたしたちが、企画するパネルディスカッション「西陣の町家再生とまちづくり」を
紹介させて頂きます。

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フライヤー ←(クリックすると大きな画像で見る事が出来ます PDF1.8Mb)

【日時】10月1日(木)13:00~16:30 

【会場】京都会館 会議場

【入場】無料 

【講師】佐々木 雅幸氏(大阪市立大学大学院 創造都市研究科教授)

【予定パネラー】 朝倉眞一氏(まちひろば計画工房主宰)
          木村忠紀氏(大工棟梁:木村工務店代表)
          小針剛氏(写真家 町家倶楽部事務局長)
          野村正樹氏(建築家、ローバー都市建築事務所) 

 西陣は、古くから西陣織の産地として栄えた町で、古くからの伝統的木造建築が多く残り、美しい景観を形成してきました。
 しかし、生活様式の変化や町家の老朽化などにより、近年、空き家などが目立ちはじめ、伝統的木造建築は、建て売り住宅やマンションに建替えられつつあります。
 京都市では、平成19年の京都市景観計画の策定と共に景観計画区域の指定や形態制限を行っていますが、伝統的木造建築群の景観保存や活用には、永い時間がかかると思われます。
 さて、今ここ西陣では、どの様なコトが起こっているのでしょう。私たち近畿支部事業委員会では、パネルディスカッション「西陣の町家再生とまちづくり」を企画すると共に、実際の西陣を、写真家で西陣町家にお住まいの小針氏の案内で訪ねてみました。

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閑静な住宅街に位置する町家利用のCafeです。ここ数年来の町家ブームでこの様なお店は
全国の旧市街地、至る所で目にする事ができます。
さて、京都西陣での特色は?

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路地を入った貸し長屋です。様々なアーティストがギャラリーや工房兼住居として借りられています。「町家倶楽部」ではこの様に、家主さんと、町家や"まち"を愛する借り主さんを繋いでいるのですネ。 
西陣の町家は、西陣織りの広い工房があったので、他の町家と違いアーティストや職人さん達にとって使い勝手が良いそうです。
建築形体からの文化の継承と言えるかも。
 家賃が安いのも魅力。パネラーの建築家:野村氏も研究室として借りておられます。

「町家倶楽部」http://www.machiya.or.jp/

 

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銭湯を再利用したCafeです。天井高の高い空間や絵付けタイルを旨く利用されています。銭湯経営が厳しくなったら、収益マンションにしてしまいましょうなんて構図は、良く聞かれますが、西陣の場合は違った様です。 さて、ナゼでしょう。

つづきは、パネルディスカッションにて。

【パネルディスカッション】

 京都・西陣で町家を、工房や住居等に活用したいアーティストと家主さんをつなぐシステムづくりをめざす町家倶楽部ネットワークの活動などを通して、地域と住民のコミュニティに根付いた町家再生と活用例を話し合うパネルディスカッションを行います。

 外から与えられた画一的な考え方や手法によるのではなく、その場所固有の文化資源を生かして、住民自らが主体的に取り組むまちづくりの方法を探ります。


 



 

 

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