JIA 日本建築家協会 全国大会京都2009 「京」の佇まい、、はんなりと --受け継がれる人と建築

お知らせ・レポート

お知らせ・レポート > お知らせ , 建築と子供たち > 子供たちがつくる現代鉾 ワークショップリポート06 紫竹小学校5・6年生

子供たちがつくる現代鉾 ワークショップリポート06 紫竹小学校5・6年生

2009年8月27日

紫竹小学校担当の後藤です。
盆明けスタートで最後発チームです。5、6年生の混合チームですが、思った以上に団結力が
ありました。2回の夏休みのワークショップが終わりましたので報告します。

紫竹小JIAチームは、
リーダー:後藤直子、サブリーダー:國吉公一、学生:坂根達也+藤原可苗、の4名です。

2009年8月19日(水)

第1回目の夏休みワークショップを行いました。
大会当日は5年生4名、6年生5名の計9名の参加です。
1回目は、ワーキングのみの参加の1名、欠席が3名のため、7名で話し合いを進めることに
なりました。

まずは、紫竹小学校の自慢できることをあげてもらいましたが、初めてと言うことでなかなか
話し合いが進まなかったので、教室を出て校舎の3階に上がり周りの風景を見ました。
そのまま校庭にある築山に行き、改めて学校の回りを観察してもらいました。外に出ると、
面白いようにアイディアが涌いてくるようです。
話し合いの結果、「大文字」、「船山(舟形)」、「上賀茂神社」、「立砂(たてずな)」、「鳥居」、
「久我神社」、「八咫烏(やたがらす)」、「紫竹」、「比叡山」、「賀茂なす」などのキーワードが
浮かびました。外に出たことでJIAチームと子供たちとの距離が縮まり、あとの話し合いが
よりスムーズに進んでいったように思います。

紫竹小学校の特徴がまとまり、次に鉾の形を考えてもらいました。
キーワードがまとまったことで、子供たちは手際よく絵を描き続け、夢中になった子も何人
かいて、うかつに話しかけれないほど集中していました。
それぞれのイメージが出来上がってきたので、鉾の名前をみんなで話し合い、ひとりずつ自分が
考えた鉾の名前の発表してもらい、多数決で決めることにしました。
子供たちは誰かが賛成に手をあげると、みんな一斉に手をあげました。満了一致です。
「なす文字(もんじ)鉾」の名前で決まりました。賀茂なすと大文字の合体造語です。
みんな名前のひびきに惹かれたようです。

本日のワークショップはここまでです。宿題として、子供たちに鉾名のイメージにあわせた絵を
色付きで描いてきてもらいます。今日1日を振り返り、思った以上に話し合いが進み、ほっとして
います。子供たちの発想力と集中力には驚きました。次回も、今回以上にプランを練り、
具体的な形を子供たちと考えていきたいと思います。

(京都芸術デザイン専門学校・坂根達也/編集:後藤直子)

1-01s.jpg

1-02s.jpg

2009年8月24日(月)

第2回目の夏休みワークショップを行いました
参加者は、6年生6名と5年生4名の計10名でした。

前回の話し合いで、鉾の名前は「なす文字(もんじ)鉾」に決まったので、今回は鉾に入れる
要素を絞ることと、大きさや形、配置や色、作り方の話し合いをしました。

要素決めは、前回からの宿題であった各個人が鉾の名前に沿った形や色を絵にしたものを
元に決めていきました。その結果、紫竹や上賀茂にちなんだ 賀茂なす・大文字・舟形・
八咫烏(やたがらす)・鳥居・立砂・紫竹の7つの要素を入れることが決定しました。

そこで各要素の大きさや色を決めるため、原寸の模造紙に印刷した台座の平面図・立面図
に書き込みをして、みんなで大きさや形を決めていきました。模造紙の下書きに色を塗ったり、
自分たちの体を基準にサイズを検討する子供たちが生き生きとしていて、小学生のパワーを
感じました。

大体の大きさ・形・作り方が固まったので、当日を前にあと2回、ワークショップをすることに
決まりました。事前の制作物は「八咫烏」と「立砂」です。直前には、小学校に生えている
紫竹の切り出し作業を子供たちにしてもらうことも決まりました。

(京都芸術デザイン専門学校・藤原可苗/編集:後藤直子)

2-01s.jpg

2-02s.jpg

posted by JIA京都会 |category ; お知らせ , 建築と子供たち